招聘アーティストの追加について

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関係各位

日頃より、広野町アーティスト・イン・レジデンス(以下「広野町AIR」)へのご支援、ご協力、そして温かいご声援を賜り、心より御礼申し上げます。

さて、表題の件につきまして、このたび応募者の中から鈴木紅璃氏(東京藝術大学先端芸術表現科3年次)を追加で広野町AIRの招聘アーティストとしてお迎えすることといたしました。

以下に、その経緯についてご説明いたします。

今回で3回目となる広野町AIRでは、国内外の他のAIR事例を参考に、「企画提案書」に加えて「アーティストの経歴」や「広野町に関するエッセイ」も審査対象としています。「アーティストの経歴」を重視するのは、参加者の創作レベルを保つことに加え、「今後も継続的にアーティスト活動を行っていく方」を招聘したいという考えによるものです。そのため、これまで学生アーティストが選出されることはなく、優れた学生アーティストから多数の応募をいただきながらも、結果として選考外となるケースが続いておりました。

一方で、広野町では広野町AIRとは別に、大学生を対象としたインターンシップ事業を毎年実施しています。この事業は、大学生に広野町への関心を持ってもらい、将来的な移住・定住へとつなげることを目的とした取組みです。実際に、インターンシップを通じて広野町を訪れた学生が、休暇中に再び町を訪れたり、移住を検討するなどの成果も生まれています。

広野町AIRもまた、アーティストとの交流を通じて、将来的には「広野町と他地域を行き来しながら制作活動を行う」いわゆる二地域居住の実現を目指す取組みでもあります。

今回、鈴木氏は「企画提案書」において全応募者の中で最高得点を獲得し、「広野町のエッセイ」も高い評価を受けました。一方で、大学3年生という立場上、「アーティストの経歴」については得点が低く、総合得点ではわずかに上位3名に及びませんでした。しかし、広野町の移住・定住に関する方針および広野町AIRの目的を総合的に検討した結果、鈴木氏を第4の招聘アーティストとしてお迎えすることを決定いたしました。

なお、鈴木氏の追加招聘によって、既に選出されている石倉かよこ氏、Roy Taro氏、キム・ソンベク氏の滞在条件(宿泊日数や往復交通回数など)が変更・減少することは一切ございません。

今後とも、広野町AIRへのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

広野アーティスト・イン・レジデンス 実行委員会